Q1 | 鹿児島県での放流はいつから始まったの? |
A | 鹿児島では昭和49年に鹿児島湾奥でマダイ放流が始まりました。 県下全域で放流事業として始めたのは,マダイが平成元年,ヒラメが平成2年からです。 |
Q2 | 鹿児島県では何が放流されているの? |
A | 鹿児島では,主にマダイ,ヒラメ,カサゴ,トコブシ,スジアラ,オニオコゼ,アワビ類,エゾアワビ,ヤコウガイ,アカウニ,シラヒゲウニ,クルマエビの11種類の魚介類が海に放流されています。 |
Q3 | 放流する魚はどうやって決めるの? |
A | 県,漁業者などが話し合い,量の減った魚介類や,稚魚の育てやすさなどを総合的に判断して決めます。 |
Q4 | どんなところに放流するの? |
A | 魚のエサがあって,外敵から身を守る隠れ家となる海藻が茂った場所,岩場,干潟,人工魚礁などの場所を選んで放流します。当協会では放流効果を高めるために,ホンダワラ類種苗を用いた藻場造成用ブロックの供給を行っています。 |
Q5 | 栽培漁業と養殖はどう違うの? |
A | 栽培漁業は,水槽や生簀(いけす)などを利用して卵から稚魚の時期まで育てて,海へ放流し,大きく育てた後に漁業者や釣り人など多くの人が利用します。 養殖業は,魚介類を水槽や生簀(いけす)などを利用して卵や稚魚から商品となるまで育てて,市場に出します。 |
Q6 | 一般の人でもできることはありますか? |
A | 魚の子供はとらないようにしましょう。また,ゴミを捨てない,ゴミを拾うなどして,海はもちろん川や町の環境をキレイに保つことに協力しましょう。 |
Q7 | 放流魚と天然魚はどうやって見分けるの? |
A | マダイは左右のハナの穴がつながっていないのが天然で,つながっているのが放流です。 ヒラメは無眼側が体色が白いのが天然で,無眼側の体色が一部黒化しているのが放流です。 詳しくはこちらから。 |
Q8 | マダイはなぜ赤いの? |
A | 赤色は水深が増すと最初に吸収され見えなくなる色ですが,光は吸収されると物体は黒ずんで見えるため,赤色のマダイは黒くなり,周囲の暗さにまぎれて目立たなくなる,つまり保護色と化します。 深いところに住んでいるキンメダイやノドグロ,カサゴ等赤い魚も同様の理由だと思われます。 また,その赤くなる物理的な要因としてはやはり餌と関係があります。 マダイは幼魚から成魚になっても,『エビでタイを釣る』ということわざがあるように,エビ類を含めた甲殻類を主に餌としています。その甲殻類の殻には,マダイの赤色の元となるアスタキサンチンというカロチノイドの一種である色素が含まれており,その色素を体内に吸収してタイは赤くなります。 マダイが鮮やかな赤色になる為の餌を食べるのは,赤色の保護色を維持しようとする本能が働いているのです。 |
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